まぎれもなく8620形トップナンバー。
先月25日に発売されたばかりのLose(リンク先年齢認証あり)のビジュアルノベル作品、まいてつのメインヒロインであるハチロク。いまは青梅鉄道公園で、静かに余生を過ごしています。
実を言うと25日の朝に行ってそのあと秋葉原でまいてつ受け取りってスケジュールを考えてたんですが、寝坊しました。
そんなわけで4月に入りようやく身辺が落ち着いてきたので、時間は遅めでしたが6日に青梅鉄道公園に行ってきました。
(写真めちゃくちゃ多いので念のため注意しておきます。)
立川駅から青梅線に乗り、終点まで約30分ほど。青梅駅ではホームから地下道を通って改札へ行くのですが…
地下道では映画看板が派手にお出迎え。
旧青梅街道沿いはレトロな雰囲気を残している街としてそれなりに有名ですね。しかし今回の目的地はそれらとは線路を挟んで反対側です。
(赤塚不二夫会館なんかは個人的に好きなスポットなので、青梅へお出ましの際は是非。特に松クラスタの皆さん)
改札を出て左に曲がり、しばらく歩くと突き当りの公園に。ボロボロの案内看板に従ってまた左に曲がり、線路をまたいでいきます。
地図を見ると峠のような道を曲がりながら道なりに進んでいくといった感じですが、駅からの徒歩なら階段がきついものの途中ショートカットできる場所があります。
桜の咲く道を上りきると、すぐに見えてくる建物が青梅鉄道公園です。
入口で係員のおじさんに100円を渡し入場券を受け取ります。かつては無料だったようですが、展示車両の保守なんかの関係もあって現在では入場料が必要です。そんな高いもんでもないですけどね。
ここからは展示車両をザックリとみていきます。正直SLの知識はあんまりないんで適当なこと言ってても見逃してください
【D51形452号機】
今更説明の必要もないぐらい、日本で最も有名な蒸気機関車の形式です。(動態・静態問わず)保存されている車両もやたら多く、特に498号機はJR東日本のイベント列車なんかでよく走ってます。
外からでもよく見える位置にあり、入ってきた時期も遅いためかなりキレイな印象です。(さっきの外からの写真で見切れてる車両です)
【ED16形1号機】
昭和6年ごろから製造された電気機関車で、準鉄道記念物に指定されています。晩年に立川機関区(青梅線・南武線など)で活躍したこともあり、この公園にやってきたようです。
【110形110号機】
日本最古の機関車として有名です(3号機関車)。鉄道記念物に指定されていますが、一部カットされて機関内部が見えるようになっています。
(以前大宮工場にいた際に研修用として機関内部が見える状態にされ、そのまま青梅にやってきた)
【5500形5400号機】
「この形式は明治時代の後半より大正初期にかけて旅客列車用として愛用された機関車です。当時60両もありました。」
製造はイギリスのバイヤー・ピーコック社。動輪は2つです。のちに5500形の一部車両はタンク式(炭水車をまとめた蒸機。炭水車がまとまっているのでトータルサイズを小さくできるが、その分航続距離も短くなる。本来はBとかCとかもともと機関が小型な車両でタンク式をつくるのが普通なのだが…)のB10形に改造されました。
【クモハ40054】
国鉄初の20mサイズの通勤型電車です。兄弟が多いのでいろいろひっくるめてモハ40系と呼称されますが、(ク)モハ40形は両端に運転台があり1両で走行が可能というのが特徴です。
クモハ40054号車は「引退した当時の姿」と書かれていますが、実際は工場で野ざらしにされたと思ったら突然復活運転したりと経歴には謎が多いです。
【C11形1号機】
テンダー式(炭水車=テンダーと本体が別々)で最も有名な蒸気機関車がD51形なら、タンク式で最も有名なのはこのC11形ではないでしょうか。
おそらく最も知名度が高いのは新橋駅前のSL広場にある292号機。大井川鐵道や真岡鐵道で走っているのもC11形です。
兄弟としてC10形、C12形なんかがいたりしますがそれはどうでもいいですね。
【E10形2号機】
動輪を5つ持つくせにタンク式なので、「日本で最大のタンク式蒸気機関車」という称号を持っている国鉄屈指の黒歴史変態機です。(蒸機の新造形式としては国鉄最後)
当然そんな変態機が活躍できる場所も多くなく(事実不具合なども多かったようです)、5両しか製造されなかったうえにわずか14年で廃車となりました。
【2120形2221号機】
2200形でも2220形でもなく、形式としては2120形で2100形の1グループです。ややこしい…
2100形自体は海外から輸入している車両がほとんどなのですが、2120形においては少数が国内で製造されていて、2221号機はその数少ない国内製造のうちの1両です。
【9600形9608号機】
大正時代に製造された貨物列車用の蒸気機関車です。動輪は4つ。
展示されている初期型は炭水車が2軸(確かそうだったはず…写真撮り忘れたんですが9600形中期以降とかほかの形式は大体3軸がポピュラーです)というのが大きな特徴です。
4つ動輪という共通点のあるD51形と同様に、こいつもやたらと保存車両が多いことで知られています(しかし動態保存車はない)。
この9600形と8620形は特に製造数が多く、百の位が繰り上がりそうになった時は万の位を付番するという非常にわかりづらい車両番号の付け方をしています(なので101両目は19600号になる)
【8620形8620号機】
「明治末期に輸入された各種の機関車の長所を取り入れ、日本で設計製造された非常に優秀な性能を持った機関車です。」
そんなわけで、まいてつのメインヒロインとなったハチロクのモデル、8620形のトップナンバー機です。
形式としては汎用性重視の設計で、大正期の製造であるにもかかわらず、多数製造され幅広い場所で長く活躍しました。
こちらも81両目からは万の位に付番してまた8620から数えなおす(81両目は18620号)というめんどくさい付番方法を採用していますが、ここにある車両には関係ありません。
【0系(新幹線電車)22形】
日本の鉄道の歴史に燦然と輝く、初代東海道新幹線の車両です。これだけは他の車両から離れた場所(新幹線広場として階段を下りたところ)に展示されています。
公園に展示する際は相当大掛かりな作業だったようで、車内に移動作業の様子の写真が貼られていました。
こちらは車内にも入ることができ、なんと運転席に座ることもできてしまいます。博物館のように常に整備されているような状況ではないのに運転席が解放されているというのはなかなかレアではないでしょうか。
ハチロクを撮り終えたところでだいたいの目的は達成できてしまったのですが、展示室も軽く覗いていくことに。2階にゲームコーナーのような場所があり、そこにポツンと置かれていたのが
電車でGO!3でした。やっぱりシリーズ唯一の地元路線収録機種(新宿→東京だから青梅線関係ないけど)ということもあるのでしょう。(FINALはACでは発売されてないからね…)
この中央線快速(ゲーム中では停車駅変わらんけど中央特快になってる)は作品内でも異常な難易度を誇ることで有名(鉄人モードの東京駅進入とかね)なので、総武線にチャレンジ。
時間帯をブレーキで選択できるのですが、時間が短く夜の通勤時間帯を運転することに。
初見殺しもなく、6~700m走って全部の駅に停車すればいいので「中級」という割には普通にプレイする分にはかなり楽でした。
展示室内にノートが置かれていて、来場者が自由に書き込めるようになっていたのですが、
やはり、考えていることは同じだったか。
もう少しのんびりしたかったのですがいかんせん時間もなかったので1時間程度の滞在で青梅鉄道公園を後にすることに。
ハチロクとか抜きにまた時間を取ってゆっくり遊びに行きたい場所でした。思ったより青梅は近い。
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